進化とともにある《女性性》|【自分とつながる】とは?
前回までの記事で、
ソマティック(身体性)×組織づくり
について探究してきました。
今回は、
少し視点を変えて、
これからの組織づくりでも求められる
【自分とつながる】ということから
《女性性》について探究してみたいと思います^^
前述したように
私たち人間の進化を俯瞰してみると、
《女性性》の柔らかさを取り入れていくことが、成長であり成熟であるということが見えてきます。
これは私が女性だから、とか
フェミニズムの意味合いで
言っているわけではなく、
こちらの記事でも書いていたように、
その人の“本質的な望み”を
抱えているのは《女性性》の部分だからです。
人の命が女性の身体から生まれることを
考えると、ちょっと納得感がありますよね^^
《男性性》から《女性性》へのシフトは、
本質的な私たち(魂)へ近づくことを意味しています。
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ここ近年、
願望実現のための
“潜在意識”へのアプローチがとても流行しています。
この流行も、
《男性性》優位な
すぐに【結果や答え】を求めがちな傾向にあります。
たしかに、
【身体感覚】が伝えてくれているものも
潜在意識が感じていることであり、
“潜在意識”へのアプローチは
とても有用で豊かな人生の一助となってくれるもの、と思います。
実際に
私も“こうなったらいいな♪”
と思ったことはだいたい叶ったりするので、
そういうことなんだろうなという理解はあります。
けれど、
“潜在意識”への過信から
見逃してしまいたくないことは、
本質的な私たち(魂)の望みは、
“顕在意識”や“潜在意識”とは
ちがうところにあるということです。
その望みが
その人の魂にとって
たいしたものでないほど、
“潜在意識”へのアプローチで
叶えやすいのだと思います。
でも、
そのことが大切であればあるほど、
それがすぐに叶うことよりも、
そこまでのプロセスこそ大事にしたい、
という“魂”が望む現実を味わうことが優先されるときがあります。
それこそが、成長であり成熟なのだと思います。
———
たとえば、
子育てに悩むお母さん。
子どもの幸せを願っているのに、
その過干渉からお子さんが心を閉ざしてしまいます。
お子さんに幸せになって欲しいのに、
なかなか学校に行ってくれません。
そんなお母さんのなかでは、
こんなことが起きています。
●顕在意識
(はっきりと自覚できる領域)
⇒子どもに幸せになって欲しいから、
学校に行って欲しい。
●潜在意識
(はっきりと自覚できない領域)
⇒子どもに成功してもらうことでしか
埋められない欠乏感がある。
こちらの記事で書いていたような、
潜在意識のブロックが発動しています。
お子さんの幸せを願っているつもりが、
お母さん自身の欠乏感を埋めるように
お子さんに過干渉になってしまいます。
ここで悩んだお母さんが、
“潜在意識”にアプローチして
そのブロックを書き換えることに
成功したとします。
すぐにお子さんが学校にいけるように
なることもあるかもしれません。
でも、
お母さんにとって
“お子さんのこと”というのは、
人生で1,2を争うテーマですよね。
本質的なお母さん(魂)にとって、
お子さんのことが大切なテーマで
あればあるほど、
ここですぐにお子さんが
学校に行かない可能性もあります。
そこでテクニカルに
「“潜在意識”に
まだブロックがあるのね!」
と潜在意識をいじくりまわすことは、
きっと本末転倒ですよね。
もはやそれは、
“愛”とはいいがたい状態です。
ここで愛をもって向き合いたいのは、
本質的なお母さん(魂)も
“顕在意識”と同じように
“子どもに幸せになって欲しいから、
学校に行って欲しい。”
ということを望んでいるのか?というところです。
ここで前述した、
《女性性》へのシフトが、
成長であり成熟であるということに
つながっていくのですが、
本質的な私たち(魂)の願いは、
やはり「成長や成熟である」
ということなんですね。
つまり、
お母さんの魂からの望みは、
“子どものことを
心から信頼したい”
ということなんです。

“顕在意識”のパワーが5%だとすると、
“潜在意識”のパワーは95%だと
言われているので、
“潜在意識”にあるブロックが解消されると
“潜在意識”の矢印が反転して“顕在意識”と
一致(⇒)するので状況は好転(⇒)していきます。
ところが、
そんな“顕在意識”と“潜在意識”の
せめぎあいの下で、
ドーンと構えているのが本質的なお母さん(魂)です。
すぐにお子さんが学校に行けて、
つかのまの安心を得たとしても、
魂の望みは果たされていないので
同じようなことがまた起こるかもしれません。
お母さんの魂が望むことは、
お子さんを心から信頼し、
最終的にお子さんが学校に行けなくても
お母さん自身が安心していられる、
という状態です。
魂は、
その状態から結果にいたるまでの
プロセスを味わいたいんですね。
このプロセスをたどるだけで、
自然と自分のなかに【自律】の在り方が養われていきます。
【思考】はすぐに、
《答えや結果》を欲しがります。
だからそれがすぐに
叶わないとき、
【期待】や【執着】が生まれます。
これがまた、
魂の流れの“抵抗”になってしまうので、
宇宙とのニアミスが起こってしまうんですね。
(このことについて、
詳しくはこちらをご参照ください^^)
もちろん、
例にあげたお母さんのなかにあった
欠乏感のようなものはご自身で
埋めてあげることができるので、
そのこと自体にはちゃんと意味があります。
だけどどれだけ
“潜在意識”をいじくりまわしても、
現実が変わらないことがあります。
そんなときは、
本質的な自分(魂)の望みってなんだろう?
というところに向き合ってみると、
深いところに答えが見つかるのかもしれません。
そんなときに、
その向き合いを優しく助けてくれるのが
【身体感覚】なんですね。
【身体感覚】から
もたらされた“気づき”によって、
そのプロセスに“安心”することができると
宇宙とのタイミングがピタリピタリと合ってきます^^
身体が“今”に最適化することによる
安心感は、“これが本当の望みだったのか!”
という腑に落ちる気づきをもたらしてくれるんですね。
その深いところでの“気づき”は
お母さんのなかに活力を生んでくれます。
「ねぇお母さんと一緒に、
田植え体験とか行ってみない??」
そんなふうに
エネルギッシュにお子さんを誘って
さらには自分も楽しんでしまう♪
本質的なお母さん(魂)は、
そんなプロセスを望んでいるのかもしれません。
私たちは、
これまでの刷り込みから、
《プロセス》というものに対して、
“すぐに叶わないんだ”
“努力・忍耐しなければいけない”
“どうせ人生はうまくいかない”
という短絡的な思いに陥りがちです。
それが【思考】の弱みであり、
コントロールです。
魂が本当に望んでいることは、
そのプロセスが“苦労や忍耐でないこと”
を学ぶことです。
《結果》への執着が、
流れに対する抵抗になるんだよ、
ということを私たちはどこかで知っています。
このお母さんの例にあるように、
すぐに《結果》を求めるのではなく、
そのプロセスを“楽しむ”ことすらできてしまう、
という成長・成熟した在りようを
本質的な私たち(魂)は望んでいる、
ということを忘れずにいたいと思います。
そして、
そんなプロセスの果てにある
お母さんとお子さんの未来には、
普通に学校へ行ける以上のものが
もたらされること間違いなしですよね^^
“潜在意識”にどれだけフォーカスしても
なかなか変化がない、事が進まない、
というとき
『あ~これは自分の人生にとって、
大切な大切なテーマなんだな』
と向き合ってみることできっと深まるものがあります。
そのときは、
ふっと肩のちからをぬいて
ゆったりと^^
こんなふうに、
自分のことを本質(魂)レベルで
知っていくことが、
【自分とつながる】ということの意味です。
メンバー全員がその深さで
自己理解ができていることが、
チーム全体の柔軟性としなやかさに
つながっていく・・・
そして、
それが決して自分責めや
苦行や忍耐のもとでなく、
“楽になること”で成される…
というのは奥深いものがあります。
あ、もちろん
自分にとって大きなテーマではない
些細なことはどんどん叶っていくといいな♡♡と思っております^^笑
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●【概念編】
⇒思考(左脳)と身体感覚(右脳)のちがい①~⑤・<最終章>
※<最終章>までの連続シリーズです。
●【本質編】
⇒ソマティック(身体性)な探究~本質編~
●このブログでは、
【パーツ心理学】にもとづいて、
身体の細胞や感情に対して
“擬人的”な表現を多く用いています。
自分と向き合ったり、
感情と距離をおくことを優しく
手伝ってくれる神経生物学的な考え方です^^