《男性性》と《女性性》とは?

こちらの記事
少し触れていたように、
【内側のパートナーシップ】
のバランスを整えていくことが
『自分の人生』や『自分らしさ』
を深めていくことを助けてくれます。

さらには、
現実として起こっている
夫婦関係や恋愛関係も
かなり楽になってくるので
ぜひ参考にしてみてくださいね^^

ジェンダーの質という概念は、
ソマティック心理学だけでなく、
おもに文化人類学という領域で
扱われているテーマです。

ユング心理学だと、
“アニマとアニムス”
という言葉で扱われますね。

身体のつくりが
男性だから《男性性》、
女性だから《女性性》、
というわけではありません。

一人の人のなかに、
たくさんの《男性性》と
たくさんの《女性性》が
存在しています。

《男性性》と《女性性》には
それぞれ“エッセンス”となるものがあります。

まずは
《男性性》・《女性性》
それぞれのおもなエッセンスを
ご紹介しますね。

■《男性性》のエッセンス 


■《女性性の》エッセンス 

いわゆる
“男性らしさ”とか
“女性らしさ”を表現するときの
キーワードのようなものですね。

どちらが優れているとか、
そういうことではなくて
単なるエッセンス(要素)です。

どんなエッセンスを
どれだけもっているか、
どちらに偏っているか、
は人によってちがいます。

身体としての性別は男性でも
《女性性》が強い人も、
身体としての性別は女性でも
《男性性》が強い人もいます。

内側のパートナーシップのバランス

こちらの記事でお話していた
『パーツ心理学』の考え方を織り交ぜて、
自分のなかの
《男の子パーツさん》と
《女の子パーツさん》の
バランスをとっていくと、
人生においても
パートナーシップにおいても
“なんか楽だな~”というのを
感じやすくなっていきます^^

(この『パーツ心理学』
日本ではまだメジャーではありませんが、
本当に“自分と向き合うこと”を
助けてくれる考え方なので、
とてもおすすめです。)

エッセンスの一覧で
《男性性》の印象と
《女性性》の印象を比べると、
ちょっと《女性性》!
そんなマイペースにしてたら
人生おわっちゃうよ!
みたいな雰囲気がありますよね(笑)

なんとなく、
ウサギとカメのような感じがします。

でも実のところ、
その人の“本質的な望み”を
抱えているのは《女性性》の部分なんです。

人の命が女性の身体から生まれることを
考えると、ちょっと納得感がありますね。

これは決して
フェミニズムの話でもなくて、
一人ひとりの中に
《男の子》と《女の子》がいるよ、
ということなんです^^

だから少しずつ、
自分のなかの《女の子パーツさん》の
気持ちを聴いていってあげること
ポイントです^^

そして、
そのお願いを
《男の子パーツさん》の力で
叶えていってあげる、
と考えるとわかりやすいかもしれません。

多くの人は、
思考優位で
外側のことを軸にして
さまざまな判断をして
行動しているので
《男性性》が強めにでています。

自分のなかの《女の子》のために
力を発揮するのではなく、
外側の評価のためにその力を発揮しています。

外面のいい
内弁慶な旦那さん、
といったところでしょうか(笑)

例にもれず、
自分と向き合うということを
していなかった頃の私も、
どちらかというと
男性性が優位なタイプでした。

置かれた場所での役割とか、
評価を得るための努力とか、
周りからの信頼が優先で、
感情的なものがうっとうしかったりもしました。

自分の気持ちなんて見向きもせず、
《男性性》のエッセンスたちを
使うような生き方をしていたので、
《女性性》の部分はかなり抑圧されていました。

それでも、
人や仕事に対する純粋な気持ちとか
そういったところに《女性性》が
ちゃんと存在していたな、とも思います。

信仰心のある人は特に、
《女性性》も豊かなのに、
《男性性》の【罪悪感】が
前にでてきやすい傾向が強いです。

でも、
こんなふうに身体感覚を通して
自分と向き合うようになっていくと、
抑圧されていた《女の子パーツさん》が
ちょこちょこっと顔をだしてくれる
ようになります。

これは、
身体感覚というものが、
《女性性》寄りのものだから
そうした《女の子パーツたち》が
でてきやすいんですね^^

(このアプローチが
女性向けというわけではありません。
むしろソマティックの探究をする人は男性も
かなり多いです。
男性にもとってもおすすめです!)

そのたびに、
「あら~私ほんとはこうしたかったんだ」
とか
「そういうやり方のほうが合ってたのね」
とかわかりやすい気づきが起こってきます。

ちょっと奇妙かもしれませんが、
男性の場合でも
ご自身のなかの《女の子》
を意識です!(笑)

大切な女性に対して
“この子の願いを叶えてあげたい”
と思うのと同じように、
その優しい気持ちを
自分のなかの《女の子》に向けてあげる
イメージをもってみてくださいね。

《女の子パーツさん》が抱えている
本当の望みは、
とてつもなくシンプルであることが
少なくありません。

“ただ自由でいたい”
“ただ人の役に立ちたい”
“ただ楽しく生きていきたい”

これが自分の深いところにある
本当の望みなら、
今《男性性》が抱えてくれている
あらゆるストレスは手放してもいいな、
という発見があるかもしれません^^

いらない荷物をおろした
《男の子パーツさん》は、
本来のポテンシャルをさらに
生かして楽しく進んでいってくれます。

《女の子パーツさん》が
“あ~あれ食べたいなぁ♡”とか
“こんなふうに生きてみたい♡”
というお願いをすると、
《男の子パーツさん》が
持ち前のパワーや行動力を生かして、
彼女の願いを叶えてくれる。

そして頑張ってくれた
《男の子パーツさん》を
《女の子パーツさん》が
その結果がどうであっても、
“ありがとう♡”と
優しく労わってくれる。
ときには、その母性で
見守ってくれる♡♡

言葉にするとなんだか変な
感じがしますね(笑)

こんな感じで
内側のパートナーシップの
バランスがとれてくると、
実際のパートナーシップが
楽になるのはなんとなく
想像できますよね^^

内側のパートナーシップが安定していると、
“満たされている状態”が前提なので、
大好きな人がいること、
大切な人と過ごす時間というのは
HAPPY♪でしかないですよね^^

このジェンダーの質、
というものは、
思っている以上に
現実のパートナーシップに
大きな影響を与えています。

もし
夫婦関係や恋愛関係に
困ったことがあれば、
次回の記事でお話することが
少し役に立つかもしれません。

自己実現の方法が変わってくることも

内側のパートナーシップは、
自己実現の視点で視たときも
とても役に立つんですよ^^

《女性性》がフィットする人が
それに気づかないまま、
《男性性》寄りの目標設定(ゴールを決める)
をしてしまうと上手くいかないことがあります。

その人にとって、
《男性性》寄りの目標設定だと、
それが制限になってしまったり、
視野を狭めることになってしまうからです。

《女性性》の感覚を生かして、
目の前にあることを感性のままに
積み上げていくと見えてくるものがある。

それはもともと想定していたものとは
ずいぶん違っていたけど、
むしろそれが自分にはとても心地いい^^

最初からゴールを決めてしまうと、
可能性という広がりを抑えつけてしまう。

世の中の成功法則が、
確固たる目標設定だったとしても、
自分にはどういう方法があっているかな?
と考えてみることはとても大切で、
このジェンダーの質という概念は、
そんな自分との向き合いををやりやすく
してくれます。

全然むずかしいことでは
ありません。

ジェンダーの質、
というものを知っているだけで
いろんなことが見えてきます。

“このパーツさんは男性ぽいな”
と気づいてみたり、
“ちょっと女性性に偏ってるな”と思えば、
男性性のエッセンスをもったパーツさんに
頑張ってもらったり^^

自己対話って考えるとむずかしくても、
自分のなかに《女の子》と《男の子》
を見つけていけば、
自己対話もできるようになっていくし、
“人に流されずに自分で考える”
ということも自然になっていきます。

好奇心をもって
楽しんでみてくださいね^^

時代の波は《女性性》にシフトしている

わざわざ言葉にする必要も
ないかもしれませんが、
今時代の在り方は
急速に《女性性》へシフトしています。

こちらの記事で、
時代が大きく変わろうとしていること
について書きました。

この変化の特徴は、
《男性性》から《女性性》へのシフト
と表現してもいいのかもしれません。

決して、
男尊女卑が時代遅れだとか、
フェミニズムの時代だ、
というわけではなく、
“一人ひとりの本音や考え”
が本当に大切になってくるのだと感じます。

(この時代の変化について、
“ジェンダーのバランス”の視点から
探究を深めてみました^^)

自分のなかで
それが見えていないと、
見えない渦にのみこまれてしまいそうになりますね。

なにかに振り回される、
というその遠心力は強まっていく一方です。

逆に考えると、
人や世間になんと言われようと、
自分がそうしようと決めて
そこに立ち続けることができれば、
これまでよりもずっと楽なんじゃないかと
そんなふうに思います。

なんだか、
すごい時代です。

どこまでも柔軟性をもって、
渦の真ん中にいたいものですね^^