突然の屋久島旅!


前回の記事で、

『細胞教室』は、
なぜ「細胞」にこだわるんだろう?

をテーマに「身体」や「自然」とのつながりを探究してきました。

あの記事を書き綴って、
ようやくアップした翌日、
「屋久島に行こう!」と思い立つきっかけがありました。

2月くらいから、
ポツポツと「屋久島に行ったよ」
という報告を聞くことが多かったのですが、
3月にはいってからはさらに、
立て続けに話す人、会う人が示しを合わせたように
屋久島の話をしてくれるのです。笑

つながりもコミュニティもバラバラな人が、
口を揃えて屋久島のことを話してくれる…

気にも留めていなかった私でしたが、
さすがに、
「え?なんなの?流行ってるの?」
と、思わずそのとき話していた方に
突っ込んで聞いてしまいます。

そして話を聞いているうちに、
もうすっかりその気です。

「行こう、早速来週から!」

そうと決まれば、心は一瞬。

考えてもいなかったのに、
11年勤めた職場を辞めると決めたら
2週間後に転職先が決まる。

29年実家暮らしだったのに、
一人暮らしをすると決めたら
1週間後に転居先が決まる。

普段のトロさからは考えられない、
「謎の瞬発力」がたまに発揮されることがあります。

この「謎の瞬発力」について、
少し探究が深まったものがあるので
屋久島シリーズが終わったら記事にしてみたいと思います。

今回の屋久島行きも、
考えてもいなかったけど、
話題がでて心が決まるまでは30分。

ここぞというタイミングで発揮される
「謎の瞬発力」と、

そのきっかけをくださった皆さんへ、
あらためて感謝しつつ…

旅立ちまで残り3日!!
大急ぎでいろいろと手配しまくりました。

よく考えたら、
滞在一週間ずっと同じ宿でもよかったのに
異なる4つの宿への宿泊が決まりました。

ひとつの宿なら手配も簡単だったのに!

でも次々と宿や航空券を手配してくれる
指の「細胞さんたち」なりに、
いろいろ考えてくれたんだと思います。笑

復路の航空券に至っては、
「予定通りに帰ってこない」可能性も考慮して、
購入せずに出発しました。

今振り返ってみると、
宿泊先を変えるからこそ
関われた価値観や人も多様で、
最終日に海を眺めたことがきっかけで
復路はフェリーで帰ることになったし、
結果オーライでした^^

言葉にすると変な感じですが・・・

「細胞さんたち」は、「そう」なることを知っています。
「そう」してくれるのも「細胞さんたち」なのです。

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普段、
ここにはプライベートなことは
書いていないのですが、

今回は、
『細胞教室』というプロジェクトとの
向かい合い方をここに綴ったことで、
まさに「自生する自然」に恵まれた島
屋久島への旅が決まったような流れがありました。

自分の心のなにかで
「Yes!これでいこう!」と決めたとき、
なんらかのOKサインをもらうことがありますが、
今回の屋久島旅もそうだったのかもしれません。

のちのちにつながってくることが
あるのかもしれないし、
これは母子手帳に記しておかねば!
ということで、
今回の旅の記憶をここに綴ってみようと思います^^

脱マスク!同調圧力のこと

屋久島に出発した3月13日は、
正式にコロナ対策としての
「マスク着用義務」が解禁し、
マスクを着用するかどうかは
個人の判断にゆだねられることになった日でした。

それでも、
空港というロケーション柄もあってか、
多くの人がマスクを着けていました。

“そうか~。
解禁されても一気に変わることは
ないんだなぁ。”


そんなことを思いながら、

搭乗口へ向かいました。


私自身は、

最後の1年半ほどは、
ほとんどマスクを着用せずに過ごしました。


だんだんと、

マスクをしていることの意味が
分からなくなっていたからです。


振り返ってみると、

マスクを着けていないことで
誰かに変な目で見られたり、
厳重な注意をされたことは一度もありませんでした。


そこでふと思ったのは、

日本において【同調圧力】は
主張されるほど強く作用しているのかな?

ということでした。


「マスクを着けないこと」に固執する人が、

たまに「マスク警察だ!」と
【同調圧力】の存在を主張をするのを目にしていました。


だから私も

もしマスクを着けずに電車に乗ろうものなら、
誰かに咎められてしまうのかもしれないな、
と一抹の心配を抱えつつマスクのない生活を早めに再開しました。


しかし実際のところ、

「マスク警察」に出会うことは一度もありませんでした。

そして脱マスクが解禁されたこの日。

“日本人って面白いな~”
と思いました。


たしかに日本は、

島国という特性や教育の影響もあって
「出る杭は打たれる」傾向が強いけれど、


それ以上に “淡々としている” のかもしれない、

とふと感じたのです。

思っているほど、
「なにか」に振り回されていないし、
結果として「従順なふり」が上手いというか。

それを “思考停止” の一言で片づけてしまうのも惜しいような。

「いい具合」に乗りこなしているのかもしれない。

日本人は “~ねばならぬ” に支配されて
思考停止しているのではなく、
“淡々とやり過ごすことができる人たち” なのかも。

なにが真実か、ではなくて、
そういった側面を観ることができてよかったなぁ。

そんなこと考えながら、
鹿児島行きの飛行機に乗りこみました。

Peach航空11周年

今回お世話になったPeach航空は、
過分なサービスを排除して格安運賃に抑えてくれる
LCC(ローコストキャリア)でお馴染みの航空会社です。

まだまだ新しい航空会社だと思っていたのに、
もう11周年なんですね。

手荷物検査場で、
こんなポスターを見つけました。

ソラ見たことか!!

雲行きがあやしい時代でも、
飛び立てば、雲を抜けられる。
ことし就航11周年をむかえたPeachの決意。

ただ飛行機を飛ばす会社には、
なりたくありません。

あたらしい世界に、
旅立つお手伝いをする会社になりたいのです。

そのために、
みんなが驚くことをしかけまくります。

謎を呼ぶような企画で、
ソラ見たことかとキタイをぶちあげたい。

驚き‼桃の機!!最初の期!!
Peachは今日も、ぶっとびます!! ”

“うわ~なんかいいなぁ♡♡”

このポスターをみた瞬間、
私の「細胞さんたち」は大歓喜でした。

航空会社なのに、
安全・安心第一どころか
「ぶちあげたい!!」って。笑

ぜひ、ぶちあげていって欲しい!!

実際の経営状況をみると、
4期連続で最終赤字を計上している模様。

コロナで受けた打撃以外にも
機体の更新や税金関係の
経費計上がかさんだことも影響しているようです。

その状況下でこのポスターというのが、
なんだかカッコいいなぁと思いました。

SDGsバッヂが付いてるだけの
綺麗に整った企業ポスターより、
ずっとずっとたくさんのものを受け取ることができました^^

相変わらずシートは狭いし、
手荷物の持ち込み制限もせこいけど(笑)
またお世話になりたいな~と思います。

奇しくも、
前回の記事で、
「細胞教室」というプロジェクトが、
10年前に生まれていたこと、
そのときに携えてきた「自ら育つ力」を信頼したいと綴っていました。

「細胞教室」にとっても、
今がきっと11周年なのです。

このタイミングで屋久島行きを決めて、
空港でPeachのポスターを目にしたことは
決して偶然ではありません。

魂のこもった料理

屋久島行きを強くおしてくださった方の
おすすめのお店が “小瀬田” という場所にありました。


その方によると、

「料理に込められている魂力がちがうから!」
とのこと。


なかなか予約がとれないお店で、

こんなタイトな日程で大丈夫かしら?
と心配していましたが、無事に上陸初日の予約が完了!


“魂力とは‥?”


ドキドキワクワク、

スマホを頼りにお店を訪ねます。


女性オーナーさんが一人で切り盛りされています。


外からは普通の一軒家としか見えないので

思わず素通りしそうになってしまいます。


屋久島で採れた山菜や薬草から抽出したお茶をすすり、

お食事を待ちます。


そして、

オーナーさんが運んできてくださったご飯がこちら。


その彩りも楽しみながら、
一口ずついただきます。


思わず言葉を失ってしまいました。


言葉を失いながら味わい続ける私のうしろで、

静かにオーナーさんが包丁をトントンしている時間…。


「美味しい!」

とかではありませんでした。

美味しいのはもちろんなのですが。

“ 料理にこもった魂力ってこういうことなのか…”


早く感想をオーナーさんに伝えたいと思うけれども、

ふさわしい言葉がみつかりません。


気づけば、

驚くほどに美しい夕焼けが空に広がっています。


すると、

オーナーさんが声をかけてくださいました。


「今日の空はすごいね。

ぜひ海岸からの景色が素晴らしいと思うから見に行っといで」


その言葉に誘われるように、

お食事の途中でお散歩に・・。


果てしない空のずっと向こうまで、

敷き詰められたような夕焼けが続きます。


果てしない海のずっと向こうにも、

その夕焼けが敷き詰められています。


その夕焼けの美しさと

お食事に込められた魂力に圧倒されて、
気づいたら「なんだこれ~!」と叫びながら走ってました。笑


足が勝手に走りだす。

永遠に走り続けられるような感覚でした。


内側から湧きだすこの衝動を、

「細胞さんたち」はこんな風に表現したんだな、
と思うと少し微笑ましい気持ちになりました。


その後、

お店に戻りしばしオーナーさんとお話しました。


事細かに言葉にするのも、

少しちがう気がして、
直接的な表現はしませんでしたが、


オーナーさんが、

「料理」というプロジェクトを通して
ここに顕しているものはなんなのか。


そこにある空気、温もり、思いやり、情熱のようなもの。

その沈黙と冷静さ。

そのすべてに、
私は「細胞さんたち」とともに耳を傾けていました。

私のアタマだけでは
とても咀嚼しきれませんが、
きっと「細胞さんたち」が大切なものを
ともに学びとってくれたものと思っています^^

突然の屋久島旅は続きます。

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●【概念編】
思考(左脳)と身体感覚(右脳)のちがい①~⑤・<最終章>
※<最終章>までの連続シリーズです。

●【本質編】
ソマティック(身体性)な探究~本質編~

●このブログでは、
【パーツ心理学】にもとづいて、
身体の細胞や感情に対して
“擬人的”な表現を多く用いています。
自分と向き合ったり、
感情と距離をおくことを優しく
手伝ってくれる神経生物学的考え方です^^